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【5月号】新学期

わたくしごとですが、新学期、新しい生活にも徐々に慣れてきました。出会いと別れ...春は少し心が揺らぎます。長男が家を出て、家族が一人減り、4人での暮らしが始まりました。やっと一人子離れして少し楽ができるかなと思っていたのに、いざいなくなってしまうと、子どもの存在感の大きさを感じずにはいられません。こんなにも離れてしまうことに動揺するとは...。義母は「ひとりいなくなるっていうのはそれだけで寂しいものなのよ」と言っていました。経験してみないとわかならいものですね。

春休みには、息子の様子を見がてら、埼玉の実家の母と一緒に東京にいる祖母に会いに行きました。転倒してからは車いすになり、施設に入っています。下町生まれ、下町育ちのおばあちゃんは、昔から言いたいことははっきり言う人で、久しぶりに会うなり、「さっちゃん、ありがとね~!ここはね、食べるところもな~んにもないところで嫌になっちゃう。」と、大きな声で話すので、私たちも施設の職員さんも苦笑い。「わたしもねぇ98歳になったわよ!友達はみ~んな死んじゃった。さびしいわよぉ。」とニコニコしなら話すおばあちゃん。娘である叔母さんも他界しています。息子が家を出るだけで涙がでてしまうのに、死んでしまったらどれほど寂しいことか。ニコニコ話せるまで乗り越えてきたおばあちゃんをすごいなぁと見つめなおしました。そして、娘である私の母に向かい、「ひとりで大丈夫?」と話しかけ、孫である私には「お母ちゃんは一人で暮らしているから、さっちゃん、たまには行ってあげてね。」と頼むのです。何歳になっても、自分の子どものことが心配なんですね。ちょっと涙が出そうになりました。私も今ある幸せを感じながら、頑張って仕事したいと思います。


幸代

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【11月号】足りない9月

2月に超綿密な作戦を立ててシーズンに臨みます。小さな畑セットの個人宅配のお客様の分は、この時期にこういうセットを組むというのを予測して作付け量を決めます。お店などの流通業者さんの分は、年間の出荷可能な作物の予定表をエクセルで組んで担当者さんに送ります。週別での予測数の返信をいただきます。何枚ものエクセルデータが返ってきたら、週別の合計数を計算します。例えば7月10日の週に小松菜が1500束、8月1

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