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畑のつぶやき
夫婦ふたりで毎月書いてきた26年目の「畑のつぶやき」。
「スタッフを雇用するようになり、数年前からスタッフにも書いてもらうようになりました。」
日々の日常から、秘めた気持ちまで。おもいおもいにつぶやきます。
毎月更新します。


【2026年4月号】変わらないもの
↓春一番のカブ播種。久しぶりのネット張りにいい汗かきました! 2020年の4月にのらくら農場に来て、今年で7回目の春を迎えます。 この間、世の中の動きとともに農場も大きく変わってきました。 7年前。コロナ禍のはじまりの頃でした。私がのらくら農場に来たきっかけも、あの混乱の中でした。都会のざわついた空気から離れ、畑に立ち夕日を見たときのことを覚えています。ただそれだけで、思わず息を呑むほど感動しました。 常に作業が追いつかないなか、必死の私たちをよそに野菜はぐんぐん大きくなっていきます。作物の速さに翻弄されながら、毎日朝から晩まで畑にいる。それだけで十分なくらい喜びに満ち溢れていました。 5年前には、新しい出荷場ができました。建設が終わり、初めて中に入った日。紀行さんが、広い床を滑りながら華麗なローラースケートを披露しました。「とんでもなく大きな出荷場ができたな」とぞくぞくしました。「この出荷場のローンが終わるまで辞められないね」そんなことを言いながらスタッフと笑い合ったのを覚えています。 出荷場の壁は、みんなで塗ることにしました。春の作業に余力が


【2026年3月号】独立志望の仲間たちへ
はじめまして。3年目の浅利です。 私は独立を前提に「のらくら農場」へやってきました。今年度でこの農場を去り、東京都で独立します。今回は、かつての私と同じ目的を持つ方に向けて、実体験から見えたことを率直に共有したいと思います。 「どんな農業をしたいですか?」 独立には、農業大学校、就農予定地の農家での研修、地域外での雇用、あるいは即独立など、さまざまなルートがあります。どの道を選ぶかは「どんな農業をしたいのか」という問いへの答えなしには決められないでしょう。 しかし、ここで一つの問題が生じます。「やったことがない事柄を、本当にやりたいかどうかは分からない」ということです。多くの新規就農希望者が、このステップで躓きます。ゴールを設定できないから、進むべき道が見えない。けれど、進んでみないことにはゴールも設定できない。これは農業に限らず、新しい挑戦を始める際に必ず直面するジレンマです。 「農業で独立したい」と考える方なら、何かしら農に関する経験があるはずです。通常は、その体験を元に理想を形作っていくものでしょう。ですが、私はあえて別の提案をしてみます。


【2026年2月号】「農業が好き?」に答えが出ないまま
去年の期間スタッフ、兵藤が2月号を担当いたします。 実はこの畑のつぶやき、10・11・12・1月号を担当した者は期間スタッフであり、私と同 じ寮メンバーでした。年代は20~40代まで様々でしたが、職場まで一緒に通ったり、帰っ たらお酒を飲んだり、マリオカートをしたりなど、とても楽しい7カ月半でした。 さて、この7.5カ月という短い期間、そして現在も私はモヤモヤしています。何かというと 「自分が農業を好きなのか」ということ。 農業との出会いは学生時代でした。農学部ではなかったのですが、たまたま農業のアルバ イトを経験する機会があり、それがきっかけでこの道に進もうと思いました。当時の私は 、最初から農業をやるつもりはまったくなく、就職活動も別の業界を中心に受けていまし た。けれど、どの業界にもどうしても気持ちが乗らない。もともと少しひねくれた性格な のもあって、良さを探す前に嫌なところばかり目についてしまい、「合わない理由」だけ が増えていく。そんな調子で、就活も順風満帆とは言えない日々でした。ただ、そんな自 分でも「熱中しているわけじゃないのに、な


【2026年1月号】憧れの農家で見た「人と組織」
皆さん、こんにちは。 期間スタッフの川又です。 私が農業の世界に入ったのは6年前。 知り合いの農家から「手伝ってくれない?」と声をかけられたことが、きっかけでした。農業に興味があったわけではなく、「せっかくだし、一度やってみるか」くらいの軽い気持ちでした。 そうして始めた農業ですが、決して楽しいものではありませんでした。畑に出れば何をやっても怒られてばかり。何度辞めようと思ったか分かりません。農業のスタートは自分のポンコツさを突きつけられる経験の連続でした。 そんな中、農業の楽しさを教えてくれたのが、趣味で始めた家庭菜園でした。種をまき、成長を見守り、収穫して食べる。その一連の営みに、なぜか心が満たされました。いつの間にか「もっと植物や土壌のことを理解したい」と思うようになっていました。 農業を続けながら、私の中には「植物への好奇心」と、「自分は農業の現場で働くことに向いていない」という思いが、常にありました。 その矛盾した感情を抱えたまま、今年で39歳、30代最後の年を迎え、「これからの生き方、働き方を見つめ直したい」、そして「農業をやめる前に


【2025年12月号】驚きの連続
初めまして、こんにちは。 12月号の畑のつぶやきを担当する期間スタッフのチャンです。 実家が岡山でいちご農家の僕ですが、日々大変そうな両親を見て、「自分は農業は継がないかな」と思っていました。 ところが、小祝さんのBLOF理論の講義を聞いてから、今の農業がこんなにも理論的に、土壌分析を通して栄養価の高い作物づくりをしていることを知り、「農業って、こんなに科学的で面白いのか」と感じるようになりました。 のらくら農場で働いてみたいと思ったきっかけは、萩原代表の本『野菜も人も畑で育つ』を読んだことです。 農業の厳しさを率直に語りながらも、どのページからも“楽しそうな現場の空気”が伝わってきて、 「このチームの中で働いてみたい」と強く思い、期間スタッフとして応募しました。 今回は、5月から12月までの経験の中で、特に印象に残ったことをお話ししたいと思います。 まずはじめに驚いたのは、のらくら農場のいちご畑の風景でした。 私の知っているいちごはビニールハウスの中で育つものでしたが、のらくら農場のいちごは、青空の下で風に吹かれながら、たくましく育っています。


【2025年11月号】「見えてます!」
この音頭がかかると、真っ暗の中に一筋の光が見えてほっとしたような気持ちと同時に「おっしゃ、やったるで!」と、力が漲ってきます。 THEのらくらワード「見える」。たくさんの野菜を皆様にお届けするための小分けのとき、その野菜の袋数管理をしている担当が口にすることが多いです。時々畑で聞くこともあります。 例えば、春菊を800袋つくるとします。はじめに「800」と数を聞くと、その数に圧倒されます。収穫された春菊を雑草や虫をよけて調整し、130gに計量し、袋詰めをする。これで1袋です。とにかく調整しないと始まらないので調整し続けます。 調整し続けてどれくらい時間が経ったのかもわからない時に、 「もう見えてるよ!」 と、袋数管理している担当が口にすると、相当終わりが近いことが伝わります。 農業で痛感するのは、この「見える」ことはそうないということ。私は農業はより自然に近い業であると思っています。都会にいると何事もきっちり決まっているように見えますが、自然は多様性が当然です。つまり「曖昧が当然」でもある。また、曖昧な権化のひとつが、ワタクシです。...


【2025年10月号】一緒に課題を解決する
担当のいんげん収穫中! ようやく台風が過ぎ去った後、佐久にも秋の気配がやってきました。 今年の夏は本当に雨が少なく、毎日のように灌水作業が必要な日々が続きました。 台風とともにやってきた久しぶりの雨がどんなに嬉しかったことか、...


【2025年9月号】しあわせ倍増生活
癒しとしあわせの時間 農場のアイドル☆黒猫ジジと娘のシロちゃん 期間スタッフ2年目、最年長のわこです。 初めてのらくら農場のことを知ったのは都内の地下鉄のフリーペーパーでした。そこには賄いの記事と写真が載っていました。食べることが大好きで長く飲食業界にもいた私にとって賄...


【2025年8月号】茨の道
【自己紹介】 皆さんはじめまして!昨年5月からのらくら農場で働いているみっつと申します。 私は幼稚園の頃に祖母の家庭菜園を手伝ったことから農業に興味を持ち、それからずっと農業を職にしたいと思ってここまで突き進んできました。...
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