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【2025年3月号】気持ちよく働く

  • 2月16日
  • 読了時間: 5分

各畑のph検査をしている様子。緊張しました。。。
各畑のph検査をしている様子。緊張しました。。。

【自己紹介】

皆さんこんにちは!

昨年5月から、のらくら農場で働いているべっちと申します!

農業は未経験で、ここに来るまでは、金融機関や地方創生などの仕事に携わっていました。まさか自分が農業に携わるなんて思いもしなかったので、「人生ってほんまにご縁やなー。」としみじみ感じています。


僕がのらくら農場を知ったきっかけは、代表の紀行さんが書かれた本、『野菜も人も畑で育つ』でした。3年程前に仕事の関係で、農業関連の勉強をすることになり、たまたま手に取った一冊。自分が描いていた農業のイメージと違い、しっかり分析をして作物を育てていることや、人を大事にしてチームとして農業に取り組んでいること、なにより凄く面白そうに農業と向き合っている空気を文章から感じました。農業以上に、のらくら農場に凄く興味を持ちました。


働いてみてビックリしたのは、本に書かれていたことと相違がないこと!

本に書かれている通り、農場では「怒ること」が禁止されていますが、僕の感覚では、「怒ることは禁止」というルールを皆が守っているのではなく、「皆が気持ちよく働くにはどうしたらいいか」というポジティブな考えの下、行動しているように感じました。

この感覚を皆さんにも感じてもらいたいので、2つの具体的なエピソードをお話したいと思います。



【エピソード①】

1つ目のエピソードの主人公は、3年目のまほちゃん。

天真爛漫でかつ、周りをよく観察している聡明な子です。


あれは、蝉がよく鳴く夏の日。今日出荷分のなすびが足りなかったので、僕を含む数人で急いでなすびを収穫をしていました。

必要な分のなすびは収穫できたので、一旦収穫したなすびを軽トラに積んで、Aさんが農場に持って帰ろうと運転したその時、「ガタン!!」と嫌な音が。。。

僕の隣でなすびを収穫していた、まほちゃんと一緒に現場に駆けつけると、軽トラの後輪が溝にはまっていました。


急いでなすびを農場に持っていかないといけない状況で、そんな現場を見たら皆さんなら何て言いますか?

優しい人なら、「大丈夫?!怪我なかった?!」

怒りっぽい人なら、「急いでんのに何やってんねん!!」とか言うのかもしれません。

ちなみにのらくら農場に後者は絶対いません(笑)。

僕の場合は、「うわーやっちゃいましたねー」と口には出していませんが、多分そんな顔をしていたと思います。一方、まほちゃんはこう言いました。


「うわー!ナスめっちゃ取れましたねー!大漁!」

「しかもめっちゃ大きいですねー!嬉しい!」


全く想像していなかった言葉だったので、僕は思わず笑って動けなかったんですが、まほちゃんはその後テキパキと対応。

「後ろから押すので、Aさん運転お願いしますね!」

「ほら、べっちさん軽トラ押しますよ!」

あっさりと軽トラは溝から脱出し、何事もなかったかのように、軽トラは農場に戻り、僕たちは収穫を続けました。収穫しながら、「まほちゃんすげえな。。。」と素直に思いました。

まほちゃんの言葉が、悪くなりそうな場の空気を良くしたし、何よりAさんの強張った顔を、笑顔に変えていました。本人に聞いていないので、狙って言ったのか分かりませんが、おそらく今聞いても、「そんなこと言ってましたっけ?」と、不思議な顔をする彼女が目に浮かびます。

「まほちゃんには敵わへんなー。なんて素敵な子なんやろ。」と思ったエピソードでした。



【エピソード②】

2つ目のエピソードの主人公は、前年度の農場リーダーのたかさん。

農場のムードメーカー。息をするように、大声で歌ってるか、ボケをかましてます(笑)。


僕が入ってまもない時の日差しが強い日でした。

僕が今から行う作業の話をしっかり理解しておらず、剥がしてはいけないマルチを、おそらく50mくらい剥がしてしまうという事件がありました(笑)。「べっち違う違う、剥がさないよ!」と言われて気づき、みんなでもう一度マルチを埋め直すことに。


「ほんますんません!」と言いながら、いたたまれない気持ちでマルチを埋め直していると、反対方向からたかさんが来ました。「たかさんお手数おかけしてすみません。」と僕が謝ると、「まあまあまあ。そういや、ジムニーの調子どうなん?」と、僕が購入したばかりの車の話をしてくれました。「めちゃくちゃいいですよ!」とその後も車の話で盛り上がると、いつの間にか、いたたまれない気持ちは消えて、「次取り返そう!」「どっかで恩返ししよう!」という気持ちになり、その後の作業は気持ちよく取り組めました。


これも本人に聞いたわけではないので、分かりませんが、たかさんは敢えて車の話をしてくれたんじゃないかと。本当によく周りを見ている人で、ちょっと体調悪そうな人がいると、すかさず声をかけてくれます。なので、入ったばかりの僕が落ち込まないように声をかけてくれたんだと思います。真偽は分かりませんが、そう信じてます(笑)。



【まとめ】

他にもエピソードはありますが、上記2つが昨年特に印象に残ったものでした。

誤解していただきたくないのですが、決してミスを許しているわけではありません。

ミスが起きたときは、その都度、同じミスが起きないような仕組みを作ったり、チェックする人を置いたりするなどして対応しています。

ただ、人であれば誰しもがミスはするもの。

ミスを押し付け合うのではなくて、拾いあって、みんなで失敗に向き合う。

「個」の問題ではなく、「皆」の問題として考える。

そして、どうせならその問題も、「こうしたらいいんじゃん!」と楽しみながら解決する。

そんな流れを産んでいる源は、「皆が気持ちよく働けるようにしたい!」という皆の優しい想いじゃないかと思っています。


と良い感じで締めようと思いましたが、

当の僕は、ほんまにドジで細かいミスが多いので、来年度こそは挽回したい。。。。

メンバーには本当に感謝感謝です。

いつもありがとう!

来年度も気持ちよく働きましょう!よろしくお願いしまーす!!

 
 
 

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