【2026年10月号】「正解」を探していた私が、のらくら農場で見つけたもの

今年5月からのらくら農場の一員になり、
4ヶ月が経ちました!
瑚雪です!
私は、のらくら農場を通して作り出す、人と環境が大好きです。
のらくら農場には、自分で考え、挑戦する機会がたくさんあります。
「怒ること禁止」というルールがありますから、失敗やミスが起きた時も、そこで終わりにせず
「今後の自分はどうしたらいいか」を先輩にフィードバックをもらいながら考え、次につなげていくことができます。
そんな環境で過ごしていたら、
私自身も少しずつ変わってきたように思います。
3年前、大学を卒業してから一般企業に勤めました。
でも、どうしても仕事にやりがいを感じることができない。
「好きなことをしよう」と思い、大好きな食に関わること、自然に触れることができる、農業に興味を持ちました。
それをきっかけに、2年前、北海道の農家で4ヶ月間お世話になりました。
農業という仕事は、毎日泥だらけ。
雨でも収穫に行くから全身ずぶ濡れで寒いし、力仕事も多く、想像以上に過酷でした。
それでも、美味しい野菜を世の中に届ける仕事は、人の日常を少し贅沢に、豊かにできる。
そんなことを知り、私は農業にやりがいを感じるようになりました。
しかし、安定しない雇用形態にどこか不安を感じてしまい、また一般企業で働くことを決めました。
けれど、やっぱり何か違う…。
頭では頑張ろうとしているのに、私の身体は正直で、体調を崩すことが増えていきました。
働くことに悩み、途方に暮れていた時
北海道の農家で働いていた時に出会った、のらくらで働いている先輩が農場を紹介してくれました。
すぐに見学に行くことを決め、当日はみんなと一緒にまかないをいただきました。
その時、代表の紀行さんがおっしゃっていたことが印象に残っています。
「失敗したらアメリカンだよ!ジョージにならないと!」
(先輩達、あんまり笑っていませんでしたが、私は結構ツボでした。笑)
失敗を隠すのではなく、みんなのものにする。
そんなユーモアのある伝え方や考え方に、私の心は一気にのらくら農場という職場に引き込まれました。
そして、ここにいる人たちの生き生きとした顔を見て、
「なんか素敵。私もここで頑張ってみたい。」
と直感的に思いました。
そして、のらくら農場に来て、毎日のお仕事から、これまで感じたことのないやりがいを感じています。
のらくら農場には、圃場長という畑のリーダーがいます。
その日の優先する作業を決め、人員配置をして、1日を指揮します。
そして圃場長が休みの日は、その日1日、他のメンバーが代打で圃場長を務めます。
8月の後半。
のらくらに合流して3ヶ月が経ち、仕事の進め方がなんとなく分かってきた頃、私にも1日圃場長の役割が回ってきました。
前日、本物の圃場長べっちさんから、
「明日は雨だからできる作業が限られてきて割と簡単かもね」
「もし雨が降ってなかったら葉物を優先して収穫して、雨降ったら他の収穫や小分けかな」
などとアドバイスをもらいました。
なんとなく頭の中でイメージを膨らませて、当日に備えました。
そして当日の朝、雨が止んでいたので
「お!葉物収穫か?!」と思っていると…先輩達はなんと白菜の定植の話をしています。
前日、シミュレーションしたのと違う!!
心の中はプチパニックでした。笑
天気も変わる。
状況も変わる。
昨日考えていたことが、今日の最適解とは限らない。
農業は、その時その時の状況を見て、優先する作業を決めていかなければならないのだと、身をもって知りました。
プチパニックを起こしながらも定植を進める中で、次の段取りをどうするか、判断を迫られました。
「雨が降っていないので、このまま定植を続けるか」
「定植は切り上げて、収穫に行くか」
私は、天気予報を見て、今日の出荷量を見て、周りに相談したりして、
「このまま定植を続けよう」と判断しました。
しかし、
「当日出荷の野菜がまだ収穫できていない」
「集荷が早い野菜セットの小分けが終わっていない」
このまま定植を続けるのは難しいのでは?という意見が出てきました。
完全に見落としていた部分でした。
そして誰かが「出荷大丈夫かな?」と声を上げてくれました。
その意見のおかげで、一旦は「やる」と決めた定植を諦め、収穫・小分けを進めることにしました。
結果的に、お客様への出荷を間に合わせることができ、定植に行かなくてよかったと改めて思います。
自分一人では見えていなかったものを、誰かの視点が拾ってくれる。
それが、とてもありがたく心強いメンバーだと、チームワークを感じた瞬間でもありました。
さらに、この日気づいたことがあります。
先輩たち、みんな面白いくらいに意見が違う。笑
絶対に自分1人では判断できないことがほとんどで、その日出勤していたいろんな先輩に、
「どうしたらいいですかね?」と相談していました。
すると、それぞれが違う角度から、「こうしたら?」とアドバイスをくれる。
その視点があったか!と、どれも正しく思えて困りました。笑
正解を誰かに教えてもらうのではなく、たくさんのアイディアの中から、自分で取捨選択して、その時の最適解を導いていく。それがとっても面白くて楽しかったです。
移り変わる天気や、その時々の状況の中で、正解のない判断をする。
そのためには、できるだけ多くの情報を集め、多角的に検討することが必要だと実感しました。
そしてなんとか無事、怒涛の1日圃場長を終え帰り際。
先輩達が「1日お疲れ様、よくやった」と見送ってくれました。
これまで感じたことのない、満足感や達成感を味わうことができました。
最初の頃は、目の前の作業を覚えることで精一杯で、
「これで合っているかな?」
「間違っていないかな?」と、正解を探してばかりいました。
でも、のらくら農場で過ごす中で、少しずつ変わってきました。
正解がない中で、自分で考えてみる。
分からなかったら、周りに聞いてみる。
誰かの意見を聞いて、さらに検討してみる。
そして、自分で判断してみる。
間違えたら、また次に活かせばいい。
そんなふうに、自分で考えて動くことを楽しみながら、だんだん挑戦することも怖くなくなってきています。
これからも、まだまだ失敗すると思いますし、プチパニックも起こすと思います。
それでも、いろんな人の視点を借りながら、自分なりの最適解を探していきたいです。
そして、日々の成長を実感できるこの環境に感謝しながら、のらくら農場で、たくさんのことに挑戦していきたいと思います。
伊藤瑚雪



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