top of page

【12月】せきらら。のらくら。そしてこれから。

岩手県出身33歳、男。高校生の頃から夢見ていた服の仕事を生業として約10年間全力投球してきましたが、イロイロありまして......離脱。力仕事でしのぐ日々を経て、6月よりのらくら農場に参加させて頂いています。佐々木拓弥、農場ではタクヤンと呼ばれています。共に暮らす、料理上手で頼りがいのある自慢の寮生の中では最年長。ずっと年下キャラでしたが、オジさんはじめました(笑)


【せきらら。】


お米や野菜をつくっている両親や、自給自足的な生活をする友人や先輩の影響もあり、百の仕事をこなすお百姓さんってカッコいいな。という尊敬と漠然とした憧れをもっていた20代半ば。憧れこそあるけれど、仕事の忙しさを理由に諦めていました。思い描く理想とは真逆の命と心を削るような食事と生活を送る日々。そんな折り起きた大地震。コンビニやスーパーからはものが消え、便利さの代償、自分の無力さをモロに痛感。ますます、自分でなんでも出来るようになりたいという思いが強くなりつつも、他人の目を気にして、未熟さを言い訳にして、何も出来ず、いや、何もせずにもやもやを抱えたまま過ごすこと数年。もう全てがどうでも良くなって投げやり、無気力になってしまった頃、出会いや別れ等を含む人間関係、自信喪失からくる人への不信感、酸いも甘いも、前述したイロイロが押し寄せまして、だいばくはつ!(笑) もやもやが晴れるようにスッと浮かんできたこと、それは「農」と「生活」でした。衣食住の衣から食へ。食の源ともいえる農業を生業にしたいと気づき、なにも分からないながらも調べ探しピンときて、のらくら農場で働きたい!と思い電話、そして気持ちを伝えるべく車を走らせ農場へ。思いは確信に変わり、仲間に加えて頂き、現在に至ります。


【のらくら。】


この農場に来てから、毎日が刺激的で感嘆詞の連続、雨あられ。大変!だけど、楽しくてしょうがありません。世の中色んな大変で成り立ったっていて、誰もが抱えていると思います。僕も色んな大変と出会ってきましたが、この農場での大変となら、やっていきたい、向きあいたい。なによりこの大変はすごく好きだ。そう思いました。どんなことに、ここまで惹かれているのか箇条書きで紹介させて下さい。


―目に見えない世界を相手にしている事―


土の中の事や、植物の内側でおこっている事。菌の働きや原素のこと。酵母のこと。いわゆる目には見えない世界を、"科学的な知識"と"経験からくる感覚や直感" をフルに使って、可視化に近いところまでもっていくこと。僕から見たらそれはほとんど魔法です。小さなサインをキャッチして結びつけて、判断して、実践していく代表やスタッフのみんなの動き、働き方に興奮しました。心と体に染み込ませて僕もそうなりたいな。


―現実的であり夢もある―


"科学と感覚" を駆使していること。こまかい作業がおおきな結果へとつながる "緻密でいて大胆"な作業計画。"ミクロとマクロ""光と影""お陰さまとお陽さま""インプットとアウトプット" のような、相反するようでどちらが欠けても成立しない事象を "いったりきたり" しながら、どちらかではなくどちらも実践していること。"のらくら"でありながら日々の作業や展開は"フルスピード"(笑) そんなところも、大好きです。リアルでありながらロマンを感じています。いいな。


―あそびのある指示、動きだす頭―


くるくるパタパタとリズム良く農場は稼働しています。職場の空気感がとても好きです。真剣なんだけどシリアスな感じがまるでしないこと、監視ではなくお互いを気にかけてフォローしあうこと。そして、指示を待たずみんな自分事で考えて動いてること。その流れの源は何か。それは代表や先輩スタッフ陣の指示の仕方にポイントがあるのかなと思いました。ただ「これやっておいて」ではないこと。一方通行ではなく、こちらの意見や考えを引き出してくれる話し合いのようなやり取り。指示にあそびがある分だけ僕らもどうしたらいいのかと自然と考える癖がつく。サイフォンの原理でいうところの吸う人=呼び水が代表、一度流れだしたら止まらない水が農場のみんな。そんなイメージを持ちました。あそびって大事だな。


【これから】


のらくら農場に来る以前は恥ずかしながら先の事は全く見通せず、もうろうとして、さまよっているような五里霧中状態でした。それが現在は、無我夢中です! 夢の中というよりは、夢の途中という気がしています。夢は叶えたら夢ではなくなります。だったら、自分を見失わず夢の途中に居続ける事。夢を持ちつづけること。そして、叶え現実化する努力を惜しまない事。それが僕の夢となりました。時折、いくつ夢を叶えられたか、また叶えられなかったを、返りみることを忘れないように。


職場を誇りに思えること、好きだと思える幸せを忘れないように。地に足つけて日々の作業に打ち込み、技術や知識を身につけ、おいしい野菜を作れるよう、お届け出来るように、全力中年で臨む所存です。


たくやん

関連記事

すべて表示

【11月号】足りない9月

2月に超綿密な作戦を立ててシーズンに臨みます。小さな畑セットの個人宅配のお客様の分は、この時期にこういうセットを組むというのを予測して作付け量を決めます。お店などの流通業者さんの分は、年間の出荷可能な作物の予定表をエクセルで組んで担当者さんに送ります。週別での予測数の返信を...

Comments


bottom of page