はじめまして!夏のスタッフとして6月から12月初旬まで働いていました、千葉県出身メイ28才です。今回のつぶやきは、私の大好きなお茶の時間について、気の向くままに書いてみました。どうぞお付き合いください。
さて、お茶の時間は、私の日々の楽しみの一つです。のらくら農場ではだいたい毎日、10時頃と15時頃にお茶休憩をとります。萩原さんの「お茶入れようか!」というパリッとした声、あるいはマッキーさんの「お茶にしましょう」というゆるりとした声が聞こえると、私の楽しい時間が始まるのです。いや、これではまるで、それまでの時間が楽しくないかのような印象が生まれそうですが決してそうではないのです。食後のケーキはやっぱり興奮しませんか、いくら夕飯が美味しかったとしても。
お茶の時間、それは体と気持ちをリフレッシュさせるための大事な時間です。出荷作業中の体はちぢこまって肩が凝るし、目も疲れます。だから肩甲骨をギューッと広げたり腰を伸ばしたりもします。作業中にできなかった質問や、くだらない雑談もできます。ずーっと仕事を続けていると、まるで、息継ぎなしでずーっと泳ぎ続けているような気分になる時もあります。そこで「ぐわっ!」と息継ぎをしたら...物凄く生き返ると思いませんか。そんなくらい、私はお茶の時間で生き返っています。夏は、紅茶好きのゆうさんが「水だし紅茶」を教えてくれました。それまでは水出し麦茶を飲んでいたのですが、麦茶パックではなく紅茶のティーパックを入れるだけで、エレガントな香りが広がる、ヒンヤリおいしい紅茶ができるのです。これには皆、大いにはまってしまい、毎日紅茶を飲む、飲む、飲む。引き出しの中では人気のなくなった麦茶パックがちょっと寂しそうでもあったし、国産の麦茶か、輸入物の紅茶か、という愛国心を問われる観点もあるかもしれないけれど、やっぱりお手軽でエレガントな水だし紅茶は圧倒的人気を博したのでした。
好きなものは大切にしないと無くなってしまうことがあります。実は好きだった定食屋さんとか、居酒屋さんとか。お客さんがいるからお店は存在していられる。私が3か月に1回じゃなくて、月に2回行っていたら、あのお店は今もあったのかな。私貧乏性だから...ごめんなさい。お金のことに限らず、睡眠時間や文化なんてものも、気を向けていないと無くなりがちです。お金を使うのは投票だ、などと言う事もあります。使ったお金は、私たちが「これからも頑張ってね!」という気持ちを渡すためのツールだとも思います。環境問題やごみ処理問題、中山間地の在り方などに興味のある私は、自分のお金が自分の嫌なことに加担するのに使われてしまうのは避けたいし、「君に届け!」と思える物に届いてほしい気持ちもすごくあります。
このつぶやきを読んでくださっている皆様、のらくらの野菜をいつも食べてくださって、ありがとうございます。皆様はどんなわけでこの野菜にたどり着いたのか。どんなわけでこの野菜を食べているのか。機会があったら聞いてみたいですが、それがどんなわけであろうと、皆様のおかげで、私は大好きなのらくらで働いていられます。皆様のおかげで、私達は今日もおいしいお茶の時間を過ごすことができています。私のささやかで、大きな幸せです。
時には忙しくて、お茶の時間が取れないこともあります。お茶も忘れて前傾姿勢で仕事に没頭する、そんな時があるのもいいものです。押し寄せる「やるべき事の波」に呑まれてしまいそうな時は、一度休んでしまったら逆に疲れそうな気がして休むのが怖くなる事もあります。
初めのほうで、休憩を「息継ぎ」に例えた表現をしました。自分の息継ぎのペースがわかっていないと、体力はどんどん消耗するし溺れてしまう。お茶の時間がない時は、息継ぎをしていないんだぞ、という自覚を持っていないと、知らず知らずのうちに疲れがたまりかねないので要注意です。私は体力がないので、忙しい時に「休んでいる場合じゃない」と踏ん張ってやりきれる人というのを、本当にかっこいいと思うのです。萩原さん、タツさん、マッキーさんは、そんな力で農場を引っ張っているように感じます。農業は「タイミングを読む仕事」です。作物や土や天気の、「今!」というタイミングを逃してはならない作業が沢山あるのです。それを「経験と知識と技術」と「体力」でキチっと押さえていける人こそが、デキル農業者なのでしょう。
私は、これからもずっと、畑仕事と付き合っていきたいなと思っています。畑のある日々は刺激的でありながら、淡々としていて、いつも忙しくて、クセになるのです。「デキル農業者」としてやっていく事は無理でも、きっと、のらりくらりとやっていくのです。そしてこれからも「お茶の時間をちゃんと楽しむ」という事は忘れないようにしようと思っています。自分でやるならば、ちゃんと好きな飲み物を飲んで、私の場合それは緑茶とほうじ茶なのですが、それを淹れて、チョコレートクッキーを食べたい。そしたらまた、明日のおいしいお茶の時間のために頑張ろうと思うでしょう。そして私の緑茶を作ってくれる農家さんにもちゃんとお金を払えるし、チョコレートクッキーにもありがとうのお金をかけられる。好きな物は、大切にしないと無くなってしまうかもしれないから。私はお茶の時間が大好きだから。
めい
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