top of page

【2023年2月号】冬も意外とのらくらしてない



「冬は何をやっているんですか。」と聞かれることがあります。標高1000mのこの地は、積雪量は少なめではあるものの、最低気温が2桁代になるほど寒くなります。


▶毎日それなりに出荷。雪の下や凍らない地中深くから、貯蔵したゴボウなどを出します。地下ムロからは、土付き根菜を引っ張り出し、大根や人参は洗います。最高気温がマイナスの時はあっという間に凍ってしまうので、暖かい日の温かい時間に一気に。葉野菜はビニールハウスで収穫。出荷作業の隙間を狙って、冬ならではの仕事を進めます。


▶年明けの最初のミーティング。社会情勢を考えながら、「こんな方向で今年はいこうか。」という話を、このときだけはちょっとだけ経営者風に話します。最初の日に話すために、お正月休みにこの資料を作っておきます。

▶土壌分析。80枚の畑の土を分析します。続いて各畑の土の肥料設計。そう、土は設計してゆくのです。

▶改善点を一つずつ潰す。昨年は267個、今年は160個の改善点が上がりました。品種の検討や、時期の修正。失敗を徹底的に分析していきます。


▶出荷計画。例えば、10月20日の週に、カリフラワー1000p、春菊5000p,小松菜2000pなど、この時点で決め打ちしてゆきます。「そんな事できるの?」と言われますが、もちろん天候でずれたりもしますが、これを狙ってゆくことで、栽培技術が磨かれます。


▶作業計画を作る。【5月10日に、7作目の春菊の施肥】など、一日単位でその日に何をするのかを決めてしまいます。これ、一番農家さんに驚かれます。毎日記録するのが大変な日誌を廃止して、あらかじめ作っておく計画をとことん磨いてきました。


▶新しいパッケージの作成。今シーズンは日野菜かぶと広茎水菜、みつば、です。年間に2万パックを超えると作ります。裏に食べ方を載せます。印刷の版代がかかりますが、美味しく食べていただくためです。


▶萩原は講師業。この冬は、島根、奈良、熊本、大阪、山梨、群馬、東京にお声がけいただきました。オンラインがほとんどですが、現地にゆくことも。僕は出稼ぎと呼んでおります。


▶お取引先様に行くこともあります。こちらにお越しいただくこともあります。商談の連続です。商談と言っても、「こんな世の中になったらいいよね。それにはこういうことを仕掛けていこう」というような、非常に楽しい話し合いです。行政の方もいらっしゃいます。大晦日に国会議員がいらっしゃいました。お互い、完全に「素」で話しますので、とても実りある時間です。


▶その他、お届けする野菜のこよみをつくったり、農場のパンフレットを更新したり、人材採用をはじめたり。出荷場の建設もあるので打ち合わせ。冬もやること盛りだくさん。そうこう言っているうちに、2月末に種まきスタート。「農業をやる」このシンプルな決意を新たにしているところです。(代表)

Comments


bottom of page