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【7月号】野菜を通じてできること

今年は例年、秋に開催していた収穫祭を「これからできてくる野菜を見て頂き、ワクワクして頂こう!」ということで6月の頭に開催しました。僕は今年でのらくら農場3年目になります。3年目になって少しは周りを見る余裕が出てきたからか、1年目の時のように自分の役割を果たすのに精一杯の収穫祭とは違い、1人1人のお客様の言葉をすごく心で感じ取ることができ、とても貴重な体験をさせて頂きました。特に良い話が聞けたのは食事の時間に代表が用意してくださった1人1分くらい自己紹介がてらスピーチをしてくださいという企画の時です。すでにいくつかテーマを代表の方で用意してくださっていて「すごい人いるんです!」や「これがおいしかった!」「夢かたっちゃうぜ!」などのテーマを書いた紙を貼っておき、それを参考にお話ししていただきました。みなさん本当にそれぞれの貴重なお話をしてくださったのですがその中でも個人的にすごく響いたものをいくつか紹介させていただきたいと思います。


料理教室の先生をされているお客様が「料理は結局は素材次第だと思うので、できるだけ何もしないでおいしいのが1番贅沢なレシピ」という話をしてくださいました。この時、のらくら農場の出荷先で佐久市でレストランをされているヒロッシーニさんに以前、行かせていただいた時の事を思い出しました。オーナーシェフが「料理の味は素材が7割、料理人が2割、サービスが1割。料理人のできることは実はそんなになくて、いい素材を見極める目利きの方が大切。良い素材のおいしさをどう引き出すかを考えている」とおっしゃっていて、そのお話とすごくリンクしました。 料理のプロはいくとこまでいくと似たように感じるのか、かっこいいなと思ったとともに、素材提供側としての責任感とその影響力に心が躍るように感じました。


次に紹介するのは、おいしく、安心、安全な野菜をつくることができればその副次的効果の広さは計り知れないと感じさせていただいたお話です。お子さん連れで来てくださっていた女性のお客様が「自分は小さい頃から一般野菜(ナスなど)が苦手で食べられなくて、周りから人格を否定されるような冷ややかな目で見られてきましたが、のらくら農場の野菜から苦手だった野菜も食べられるようになり、周りの見る目が変わったし、のらくら農場の野菜のおかげか子供達も苦手な野菜など特になく、自分と同じような思いをしないで済んでいる」とお話してくださいました。


他にも、取引先の社員様で野菜セットを注文してくださっている方が「会社で私の野菜セットに単品の野菜を追加して一緒に買う事ができるよと声をかけたことで、そこから他のスタッフの方との距離が縮まり、同僚の今まで知らなかった面を発見できました」という話をしてくださいました。栄養価やおいしさのように体に直接寄与する以外にも野菜にはこういった社会的な面でも役に立つ力があるのだと驚き、その広がりの可能性に嬉しくなりました。収穫祭では多くのお客様が「自分の体は食べたものでできている。そう思ってのらくら農場の野菜を買っています」といってくださいました。


僕が有機農業をやっている一番の大きな理由は、数年前に鬱っぽくなった時、心の調子が悪いのは食べ物も影響しているんじゃないか、心も体も健康になるものを沢山作り、自分も健康になり、周りの人も健康にし、野菜を通じて活き活きとした世の中を作っていきたいと強く思ったからです。お客様から「食べたもので自分の体はできている」という言葉を沢山聞き、自分の想いは勝手な推測ではなく実際に実現可能だな!と静かに感動しておりました。

このテーマを選んだらどうしても伝えたい事がありました。それは皆様の言葉がどれだけ嬉しくてどれだけ身が引き締まる思いになるかということです。のらくら農場の野菜をこんなに大切に思っていてくれる方々がいるんだと思うと作業にも一段と気合が入ります。皆様の体の元になるものを作っているという意識で日々の作業と向き合っていきます。今後ともよろしくお願い致します。


マッキー

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