top of page

【7月号】少し振り返って、また前を向いて

のらくら農場で働き始めてすぐに、畑のつぶやきを書かせていただいた記憶が鮮明に残る中、気づいたらもう4年目になります。初めてのつぶやきは要約してしまえば「とにかく本気で働きます!」といったものでした。あれから3年が経ち、もっとできたのではという思いも多くありますが、成長できたなと思う部分もあります。大切だと思ったこと全ては書ききれませんので今すぐに出てくる4つを書いてみたいと思います。


1、何かを考える時には複数の視点から考える。


昔は目の前の与えられた仕事を一生懸命にやるだけでしたが、今は作業をしながら今の仕事はこの後の仕事にどう影響してくるのか、ならばどういう形で終わらせるのがよいのか。全体を俯瞰してみたときに自分は今この仕事をしていてよいのか。天気はこの後どのようになっているのか。などを自然と考えてしまいます。これは役得で、日々の農場全体の作業を考える役割を与えられ、いい結果を出したいと思いながらやっていたら勝手に癖になっていました。他にも日ごろから資材代や送料、野菜の単価、肥料代、人材確保、人材育成など、農業の現実を見たり、代表から聞いたりしているので、そういった視点も取り入れて日々畑に出られるようになった事で考えや行動に奥行を持つことができるようになったと思います。


2、小さな事の積み重ねが大きな結果を生む、小さな事の重要性。


僕はイチローさんが好きなのですがイチローさんの言葉に「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」というものがあります。この言葉を初めて聞いたときに本当にこれだなとつくづく思いました。


作物生産を担当させてもらって、いい野菜をつくるために大切だと思う事をまとめると「畑をよく見に行って、適期に作業に入る」という小さな事の積み重ねだと思っています。農場内のコミュニケーションや作業中の注意点なども「あっ」と思った事は言動に移すという小さな事をできている時は未然にミスを防げています。派手な事にとらわれず目の前の小さな大切な事をしっかりとやれる人間で在りたいと思います。


3、考え続ける事で全てがヒントになる 多層思考


つい最近「アイディアの作り方」という本を読みました。この本いわくアイディアとは解決したい問題に関する知識(例えばトマトの生理障害についての知識)と、それとはまったく関係ない知識(例えば日よけクリームの仕組み)との組み合わせであるそうです。農場は課題、改善点、新しい試みがあふれています。そういったものを常に頭に入れて生活していると、全然関係ない外出先の雑貨や飲食店の仕組みなどが組み合わされてアイディアになることがあるのです。僕が農場に入った時に代表に「多層思考を身につけたらいいよ」といわれました。その意味もずっと農業の事だけ考えていたら生活全てを学ぶ対象にできるというものでした。代表は自分の経験からアイディアの作り方を導き出しておりました。


きゅうりをつくっておられるKさんは「植物生理にあった栽培をする事で健康な作物を作り、結果的に有機栽培にしたい」という哲学で農業をしておられる非常にかっこいい方なのですが、きゅうりがとれすぎて収穫には入れず、箱詰め作業だけをしている時にスタッフが収穫してきたきゅうりをみて、何の養分が不足しているか、もしくは病気の出始めを見極めて追肥か薬剤散布を判断するとおっしゃっていました!凄すぎて笑えます。考え続ける事でこんなことも可能になるのだと自分の中の可能性を広げていただきました。


4、やっぱり農業が好き


最後にあげますが、これが僕の中では一番大切だと思っています。人間が植物の成長に与えられる影響力はとても大きいです。故に野菜が健康に育ってくれた時、想い描いたような野菜ができた時、とてもうれしい気持ちになります。しかもそれが食べてくれる方の健康にも寄与して心身共に健康になった方が活気ある社会に、世界にしていってくれるかもしれない。そんな事を想うと胸が弾みます。植物の本を読んだりして植物は起き上がる力にも気孔や花の開閉にも体の生長にも細胞レベルで水を出したり入れたりしている事、そしてそれはカリウムの量の調節によってなしとげられている事などを知った時のまた一歩植物に近づけたような感覚もたまりません。いずれは呼吸するように野菜を作れるようになる。これが今の目標です。


のらくら農場にスタッフで入る人のほとんどは学びたい人達です。なので代表が技術の話をしてくれる時はみんな真剣な顔をしてメモをとったり聞き入っていたりします。様々な野菜をそこそこ沢山の量で、多様な出荷先に出荷する。物流、受発注、資材代などの直販農業最先端の課題に毎日向き合える。ちょっと俯瞰したら学べる事だらけでまさに奇跡のような農場です。こんな農場があるのも皆様のおかげです。いつも本当にありがとうございます。できるだけ多く皆様のお役に立てるように、農業が好きだからこそ農業で生きていけるように精進していきます。4年目もどうぞよろしくお願い致します。


マッキー

Commentaires


bottom of page