top of page

【2月号】スイスでのこと

はじめまして。昨年の6月からのらくら農場で働かせていただいている佐藤弥音です。実家は農家ではありませんが、高校生ぐらいから農業に興味を持ち始め、地元北海道の農業系の大学に進みました。大学では主に食品添加物、品質、小売・卸など幅広いことを学んでいました。実習や農業バイトを通して、漠然と将来は自分で野菜を作りたいと思うようになりました。大学3年生になり、卒業後はどうしようかなと考え始めたけどやりたいことがはっきりしないし、「農業がやりたい」とは何となく恥ずかしくて自信を持って言えませんでした。そんなとき、研究室の先生が皆と同じように就職でするのではない「海外農業研修」という道を教えてくれました。海外農業研修は一年間という長い期間であること、言葉の壁(ドイツ語)など不安なことがたくさんありました。でも、「もっと自分を成長させたい」という思いがあり卒業後は海外に行くことを決めました。面接を経て私は、スイスの有機野菜農家で研修することになりました。今回はスイスでの研修の様子を少しお話したいと思います。


研修先は、スイスで一番大きな都市チューリッヒから電車で20分ほどのところにありました。私の暮らしていた地域は、夏は30度を少し超えるぐらい、冬は雪は少なめだけど北海道ぐらいの寒さでした4haほどの面積で約30品目ほどの野菜といちご、ブルーベリー、ラズベリーなどの果実を作っていました。ポルトガル、ポーランド、スロバキアからきた8人の同僚と一緒に仕事をしていました。私の主な仕事内容は、野菜の収穫、定植、除草、ファーマーズマーケットのお手伝い、家事でした。研修先の農場では週1回農場で野菜の販売、週2回チューリッヒのファーマーズマーケットで野菜を販売していました。ヨーロッパの場合、野菜はほとんどが量り売りです。色とりどりの野菜たちがピラミッドのように積み重なって並べられている様子は、海外ならではだなと思います。半年ぐらいたって、ドイツ語ができるようになってきてから、私もマーケットに一緒に連れて行ってもらえるようになりました。多いときだと一日に700~800人のお客さんが野菜を買いに来てくれました。マーケットはだいたい10人くらいで回していましたが、お客さんの波が途切れないときはカオスでした。生産者と消費者が直接会って、意見の交換をし合い野菜を販売することができるので、どちらにとってもいい取り組みだなと思いました。言葉、文化、価値観の異なる世界で生活することは楽しいことばかりではありませんでした。研修先の農家さんは私を本当の家族のように受け入れてくれて、スイスに行って数日たってから家族が「あなたは私たちの5番目の子供だよ」と言ってくれました。その言葉で不安が半分ぐらいになりました。スイスでの一年間は何もかもが新鮮で有意義な時間でした。寛大な農場主と家族、優しい同僚がいて本当に良い環境で研修をすることができたなと思います。


有機栽培をもっと勉強したいと思い、のらくら農場にきてからもうすぐで8か月がたちます。ハイシーズンは自分の想像以上に忙しいときもありました。でも萩原さん、スタッフの方々は素敵な方ばかりで休むのがもったいないと思えるくらい楽しい職場で仕事ができています。昨年はピーマンの担当でしたが、どのタイミングで灌水や追肥をしたらいいかわからず、萩原さんや他のスタッフに頼ってしまうことばかりでした。振り返ってみると昨年はただただ楽しいという気持ちでやっていた気がします。これからはその気持ちも大事にしつつ、この農場で仕事術を身につけていきたいです。小さな種からすくすくと生長して立派な野菜になった時の喜び、自分たちの野菜を「おいしい」と言って食べてくれるお客さんがいること。いい野菜を食べると体も心も元気になる、農業ってやっぱりいい仕事だなと思います。冬もあと数ヶ月で終わり、だんだん畑モードに入っていきます。2シーズン目も暑さ、寒さに負けず頑張ります!


みお

Commentaires


bottom of page