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標高1000メートル、八ヶ岳の北斜面にのらくら農場はあります。長野県佐久穂町で新規就農してから今年で23年目。有機栽培です。化学合成された肥料、農薬を使用せず土壌分析に基づき年間約60品目の野菜を育てています。その野菜を詰め込んだ「小さな畑セット」の宅配、通販のご注文も承っております。お届けするのは「物語のある野菜たち」それを楽しく、おいしく食べていただき、ココロもカラダも元気になれる。そんなお手伝いができれば幸いです。野菜だけは安心して任せられる農家がいると皆様に言っていただける農家でありたいと思います。

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【新 お知らせ本文 ひながた】

2021/10/21

スープ販売開始時期のお知らせ&畑のつぶやき9月号更新のお知らせ。

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2021年のスープ販売開始時期のお知らせです。

お問合せ下さった皆様ありがとうございます。

 

11月下旬に販売開始です!

毎年の野菜の出来によって味が変わる、肥料をまいて種をまいて収穫まで育てたレトルトスープです。

今年のスープも楽しみです。

いましばらくお待ちくださいませ。

続いては、つぶやき9月号更新のお知らせです。

今回のつぶやきは、農場に来る前は演劇をやっていたり、現在も並行して映像編集の仕事もやっていたりするマルチな男、れんちゃん。

野菜はズッキーニを担当してくれました。収穫量の変動の激しい暴れん坊な作物ですが、落ち着いて状況を観察し乗りこなしてくれました。

つぶやき9月号 ”今何ができるのか”

​お時間ある時ご覧ください。

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【新 つぶやき ひながた】

【新 つぶやき ひながた】

「何度もすみません!」

軽トラの荷台から赤松の林をぼーっと眺めていると運転席から女性の声がした。

大量のズッキーニを積んだ軽トラはかなりの重量で、坂道ということも相まってエンストを起こしたのだ。

「畑のつぶやきは何を書こうか」と考えていた私にとっては何度エンストしたとしても無問題。そんな私も3ヶ月前にのらくら農場デビューし、初日に車輪を側溝に落とすという華々しいデビューを飾った。農道は車2台がギリギリにすれ違えるぐらいの狭い道と側溝が多い。対向車とのすれ違いだけを意識しすぎるともう一方のタイヤが側溝に突っ込むことになる。対向車が来たら、落ち着いて左右の状況を確認して進むに限るのだがそれができなかった。私は農道の運転に慣れていないこともさることながら、農作業にいたっては初心者である。つまるところ私が農場に来た時点でできる作業は少なかった。農場では日々様々な業務があるのでやりながら覚えていくことになるのだが、野菜によって違う収穫方法や野菜を出荷できる状態に整える調整方法、運送用の段ボールに詰めるときのルールなど覚えないといけないことはたくさんある。そこには今までどんなことをやってきたとか、どんな肩書きを持っているとかはほとんど関係ない。私で言う、3年前までプリンターの営業をやっていましたとか、この前まで演劇をやっていましたとか。そういったものが今の私を作ったことには間違いないが、畑を前にするとほんのちっぽけなものだと感じざるを得ない。「お前は今そこで何ができるのか?」と畑から常に問われているような気になる。

 

自然という大きすぎる相手には人間が勝手に決めた"これまでのルール”とか通用するわけもなく、自然の気まぐれな無茶振りにどれだけ応えられるのかという人間の対応力が求められているのかもしれない。出荷の基準だって収穫量や野菜の出来によって都度変わる。例えば今年8月の記録的大雨は野菜にも大きな影響を与えた。私の担当させてもらっているズッキーニだってこれでもかというぐらい収穫量が落ちたので、出荷量を確保するために出荷基準を少し変更した[農場1] 。それでも出荷しなければならない量を確保できず、泣く泣くお店へ欠品の連絡を入れてもらった。

在庫管理でいうとプリンターの営業をしていた頃の感覚が少しは役立っているような気がする。私は3年前までは家電量販店に営業をしていた。年末商戦期、数限られた自社在庫をいかに売れる店舗に振り分けられるかというのも売上を最大化するためのポイントで、担当営業は昨年の同じ時期の売上台数や当年度の売上台数をもとに年末に何台在庫を入れて欲しいのか本部に申請する。本部担当者を納得させることができれば希望台数が店舗に振り分けられるので、「今15台この店舗に在庫があって、今週末は最低100台売れるはずだからあと100台入れてください!」みたいな会話をしょっちゅうしていた。その甲斐あってか在庫管理の感覚はなんとなくわかってはいたような気がする。ただ、プリンターと野菜は勝手が違う。プリンターはよっぽどなことがない限り言った通りの台数が営業の努力によって入ってくるのだが、野菜は気候などの要因で収穫量が断然変わってくるのでまあ難しい。人間の力だけではどうにもならないことが多々あるのが野菜だ。

そういったイレギュラーが起こった場合、これまでのことは一旦置いておいて、 "じゃあ次どうするか?” という問いの答えを出さなければ前に進まない。農場では次から次へとイレギュラーが発生する。その都度これまでの経験や知恵を踏まえた上で考えながら解決していくのだが、こういったことが私にとって農業が面白いと思うポイントかもしれないと今は感じている。完璧なんて絶対ないし、良い時もあればそうでない時もある。自然に合わせて人間が変化しながら対応する。ああ、まるで人生、、、なんて妄想しているうちにいつの間にか軽トラはアラスカの畑に到着していた。

「ピーマンの追肥でーす!円陣組みましょう」とたくやんさんがいつもの笑顔で迎えてくれた。

さあここで私は何ができるのか。美味しい野菜を届けるために今自分にできることを考えながらやっていこう。

 

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9月号

今そこで何ができるのか

2020/2/15

やさいセット​今季終了のお知らせ

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2021/2/15

​やさいセット 今季終了のお知らせ

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今季もお世話になりました!

「野菜セット」は、しばらくの間、お休み期間に入ります。

 野菜の種類が一番少なくなる、これからの3か月程度、野菜セットがお休みとなります。再開は5月下旬です。出荷日が決まりましたら、改めてご連絡させていただきます。宜しくお願い申し上げます。

 年明けからの仕事は、年間の出荷や作業計画を綿密にたて、それに合わせて種や肥料の発注を手分けして進めます。山仕事も今年は多い!畑の周りに伸び放題になっている木を切り倒していくのは男子たち。他にも、長芋の芽出ししをこの時期行います。掘り上げた長芋は、芽の近くから15センチ程度を切り落として出荷するのですが、その部分が次の大事な大事な種芋になります。この種芋を温度と湿度を保った冷蔵庫に入れておくと芽が動きはじめます。

 3月からは種まき・育苗もはじまります。こちらも温度と湿度に大変気を遣う作業です。種をまいた後に覆土して水やりをしますが、覆土がほんの数ミリ多いだけで発芽率がかなり変わってしまうこともわかりました。

 来季新規期間雇用スタッフも募集します。毎年新たにチームを組んでいくことに不安はありますが、きっとどんどん成長していく野菜や、数日で膝丈ほどに伸びる雑草たちに追い立てられるように夏が過ぎていくことでしょう。おととしの「いい夕方を作る」、去年の「ごきげんでいよう」に加えて、今年は「ギアをあげる」が合言葉になりそうです。これからも作物に寄り添い続けていきたいと思います。今後ともスタッフ一同どうぞよろしくお願いいたします。(幸代)

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