栽培理念
化学合成された肥料や農薬を使用しないで栽培しております。
メインとなる堆肥のほかに牡蠣殻、鉱物由来の各種ミネラル資材など20種類を超える肥料を使用しています。
隣り合う畑であっても、その土は性質が違うこともあります。栽培する野菜ごとに使う肥料も変わります。結果、すべての田畑で使用する肥料の種類と量が変わります。
西洋医学的 + 東洋医学的
まず土を科学的に「分析」します。そして畑ごと、作物ごとに、どういった肥料をどのくらい施せばいいかを「設計」します。数値として表せますので、よくある「生産者の思い込みや独りよがり」を排除するために行っております。
成長途中は、葉のつや、厚さ、つるの角度、色、実の成り具合などをよく観察して「生育診断」をします。これは作物との会話のような作業です。
そして、気温や雨など気象状況に応じてお世話をしていきます。よく日が当たるよう雑草管理をし、足りない要素を与えるのはもちろん、病原菌を抑える放線菌や乳酸菌、納豆菌、より高品質を求めるための酵母菌などを状況に応じて使い分けています。
有機肥料といえども、質や量、タイミングを間違えると化成肥料と同じ成分になる場合があります。土の分析は、医療で言えば定期健診で行う血液検査やレントゲン、CTなどに当たり、生育診断は、東洋医学で行う手のひらや舌の色を観察する「望診」にあたります。
お医者さんが患者さんを診るように、作物を丁寧に観察し、今ある状態を見極め、状況にあわせてきちんと対処する。
作物が健康に育つための手入れは、やればやるほど奥が深いです。コンクリートのように硬かった土がふわふわになった時。悩まされた病気を見事に克服したとき。何よりもおいしい作物が取れたとき。夕方の畑で、グッとこぶしを握って、静かに喜ぶこともあります。
栄養分析
2019年、オーガニックエコフェスタ*栄養価コンテストにグリーンケール、レッドケール、かぶの3品を出品して、レッドケールは優秀賞、グリーンケールとかぶは最優秀賞を受賞することが出来ました。総合グランプリもいただくことが出来ました。
2020年、小松菜とグリーンケールの二品を出品し て、小松菜はノミネート(決勝進出のようなもの)、グリーンケールは最優秀で2連覇を達成できました。
*オーガニックエコフェスタ栄養価コンテストとは?
全国の生産者から集まった野菜の味と栄養価の評価を競い、栽培技術の交流、向上を目指す、徳島で開催されるイベントです。
カブ
クリックして詳しい分析結果をご覧になれます。
緑の点線が平均値。赤い線がのらくら農場の分析値です。
グリーンケール
栄養分析
メディカル青果研究所という機関で分析しています。上記4項目を診断、ポイント換算し、スコア化したものと、食味評価で表されます。
①糖度
甘さの他にも要素がありますが、野菜の甘さがメインになります。
②抗酸化力
③ビタミンC
④硝酸イオン
細胞の老化を防ぐなどの効果があるとされています。
栄養の代表的な要素です。
突出して多いと味としてはえぐ味を感じます。低いほうが味の良さが高い傾向にあります。
⑤食味評価
5段階で評価され、5が最高値です。